福島県磐梯町本寺地区の平安時代に創建された慧日寺の参道周辺において、歴史的風致維持向上計画の一環として、沿道建物の修景設計を行った。町の悉皆調査を行った上で、伝統的なデザインコードを検証した。外観の修景を主としつつも、既存木部の腐朽個所の補修及び保護剤の塗装、結露対策として防水シートの張替えと断熱材の新設、既存サッシのペアガラス交換、雪囲いの交換、サンルームの改築、床換気口の新設等、歴史的景観を確保しながら、住宅の生活性能を改善する設計を目指した。