横浜開港資料館(旧英国総領事館)保存改修工事の設計監理を行った。
 横浜開港資料館は昭和6年の建築で、英国工務省の設計による。フィートインチをモジュールとして設計されている。外壁は自然石洗出しのジョージアン様式の装飾。屋根は銅板瓦棒葺、煙突が残る。
 外壁、屋根等の破損箇所の修理を行い、外観色をこすり出し調査によって創建当初の色彩に復原した。
 連絡通路増築に伴い建築基準法3条の適用除外申請を行い、防火、避難上の安全を確保しながら文化財建造物としての歴史的価値の保全を図った。