静岡県旧戸田村の松城家住宅(国登録有形文化財)の、国指定重要文化財に向けての指定申請するため現況実測調査を行い、調査図面報告書を作成した。
また、松城家住宅の保全活用及び松城家を核とした地域活性化プログラムの実現に向けた検討調査及び実験公開イベント並びに保存活動シンポジウムをおこなった。
松城家住宅は江戸期より回船問屋を営み、明治初期に当時最新であったと考えられる洋風スタイルを随所に取り入れた擬洋風建築である。また伊豆の長八(入江長八)が左官施工を依頼され、邸内には彼の作品が数多く当時のまま残っていることにその特徴と価値があると考えられる。