横浜・人・まち・デザイン賞【まちなみ景観部門】2017

 明治期の日本人商館の煉瓦建築(横浜市中区所在)が関東大震災による被災された状況をそのままとどめている震災遺構モニュメントとし、現地にて構造補強材(H形鋼等)による耐震補強工事及びグラウト材注入による煉瓦壁の煉瓦の補強工事を行った。
解体及び補修工事を行いながらの現地調査に加え、文献調査及び地下埋設遺構の発掘調査を行い、元建物の素性を明らかにした。また、古写真や説明案内板を現地に展示し、関東大震災以前の横浜の西洋建築の特徴が見られる貴重な遺構として見学者に分かりやすい歴史的遺構の保存表現を提案した。